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今年流行した”手足口病”って知っていますか?

手足口病とは?

手足口病とは夏風邪の一種です。5月から8月頃に流行し、1歳から4歳までの乳幼児がよくかかります(90%前後を5歳以下の幼児が占めています)。症状は病名の通りで、手・足・口の中に発疹が出来てきます。発疹は水疱(水ぶくれ)になったり、破れたりすることもあります。約1/3の子供が38度以上の発熱を起こします。

口の中の発疹が破れると、刺激のあるものを食べたときなどに痛がるようになります。一方手足の発疹は痛み・かゆみは生じないのが普通です。

予防法・治療法について

手足口病の原因となるのは、何種類かのウイルスです。かかった子供の咳やくしゃみでウイルスが飛び散り、それを他の子供が吸い込んで発病します。また、便の中に排泄されたウイルスが手につき、その手を口に入れて感染することもあります。オムツ交換後はしっかり手洗いをしましょう。

原因となっているウイルスに対する薬はないので、手足口病に特定の治療法や予防接種はありません。予防法としては、風邪をひいている子供に近づかないということになりますが、ウイルスは鼻水や便の中に長期間(数週間)出ますから完全に予防するのは難しいのが現状です。

治療は主に口の痛みに対処し、水分を補給する対症療法が中心になります。特に治療しなくても発疹は1週間以内には自然に治ります。

家庭でのケア・対症療法での注意点は?

口の中の発疹が破れると、痛みが生じて食事や水分が摂りにくいことも。あまりかまずに飲み込めるやわらかいものを与えます。また、熱いものや刺激の強いものは避け、味の薄いものを。脱水状態にならないよう、水分の補給を充分に行いましょう。

お風呂はかまいませんが、水疱が破れやすくなりますからあまりこすらないように。

診察を受けるのは、どんなとき??

まれに髄膜炎を起こすことがありますから、高熱・頭痛・痙攣や嘔吐などの症状がある場合にはすぐに受診を。口の痛みが強くて水分がとれない、おしっこの量が少ないときは脱水状態のおそれがありますから、医師の診察を受けて下さい。

その他…

手足口病の他にも夏は抵抗力が落ちやすく、ヘルペスウィルスにより口の中が痛くなることもあります。これも治療法は無く、口内炎の軟膏を塗るくらいしか出来ません。1週間くらいでなおります。

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